イベント

プロベーシスト「中林薫平氏」とのベーストークを開催!

コンセプト

 

①ベースを始めたきっかけについて

中学まで野球部の部員として頑張っていたんですが、軟式野球から硬式野球に
代わるときに、今までのようにはいかないことに感じて退部したんですね。
で、ある時、音楽の授業で、ブラスアンサンブル部の顧問でもあった先生が、
和音当てクイズっていうテストがあったときに、たまたまいい点が取れたっていうことが
あって、野球部辞めたなら、部にベースがいないから、やってくれないかって言われた
ことがキッカケですね。

---ウッドベースってオープンの弦のピッチを頼りに弾くなど、結構知らないと
いけないことがたくさんあると思うのですが、そういったことも先生に習いながら
習得したんですか?---

いや、教えてくれなかったです(笑)。
入ったときにめちゃくちゃうまい先輩がいたんですけど、練習に来ないんですよ。
合奏って言ってみんなで集まって、ビックバンドだったんですど、来て、
いきない弾けて、いきなり出来るっている天才的な人がいたんですけど。
でも、練習に来ないから、教えてくれなくて、しかも上の学年がその人しかいなくて、
ベースも僕しかいないので、どうしようって思ってて、それから今まで独学なんですよ(笑)。
だから先輩がいなかったんで、(左の)指使いも半年間違えていたんですよ。
で、ある時ビデオでロンカーターを見たときに自分と違う!って気づいたんですよ。
あっこっちの方がやりやすい!小指が楽って(笑)。
あとはもうひたすらコピーしたって感じですよね。

②ベースを弾く際にいつも心掛けていること

とにかく楽な姿勢でってことです。
身体のどこかを傷めないように、少しでも無理があったら痛くなるので。
各々弾き方があると思うので、今でも色々と探しているんですよ。
自前のウッドベースも弦高は少し低めに設定ていて、サイズも少し小っちゃ目で、
通常の3/4のサイズを使っているんですよ。
それが、弾きやすいので。

③ステージにあげる前にやっていること、気を付けていること

なるべく自然体でって心掛けています。
リハーサルはそんなに時間をかけないんですけど、リハーサルが終わってからも
会場の設営とかで時間がかかるので、早めに終わりますね。
本番前には、着替えとかもあるんですけど、控室ではベースは弾いてますね。
もちろん音は出ないので、ペンペンって感じですけど。
メンバーそれぞれですが、僕は本番前でも弾いていますね。

④本番中にウッドベースとエレキベースの切り替えで気を付けていること

これは永遠の課題ですね。
曲ごとに、ずっとエレキベース弾いていて、一曲だけウッドベースってなると、
ウッドベースからまたライブが一から始まっているって感じになりますね。
指の感じが。
全然慣れないですが、やるしかないって感じですね(笑)。
でも、ジャズの世界はよくありますよ。
ウッドベース3曲引いて、次はエレキベース弾いて、慣れてきたらアルコみたいな(笑)。
そうしたら、全部一からでなんやったかな?って言いすぎですけど(笑)。
弾いていたら温まってくるじゃないですか?
それが無くなっちゃうって感じですね。
もう今後の課題です。

⑤普段やっているベースのトレーニングについて

アーティストから渡される曲を練習する前に、自分の課題があって、そのトレーニング
から始めていますね。
基礎的なことですが、フィジカル的なトレーニングで、特に自分が弱いところを練習しますね。
具体的な話でいうと、ウッドベースで弾くときに意識しないことを
同じことをエレキベースでやったときに弾き方が違うんですけど、それをちゃんと自分で順番立てて、
右手のピッキングをシステマティックにできるようにトレーニングしています。
基本的にウッドベースとエレキベースは違うので、ウッドベースで感覚的にやっていることを
そのままエレキベースでやってしまうと破綻してしまうところが出てきてしまうんですね。
それを矯正する練習方法が自分に合って、例えば絶対に人差し指から始めるとか、
自分でもどっち指から始める問題もあって、まずそういうトレーニングをやってから
って感じですね。
とにかく弾き方を曖昧にしないってことですね。
例えば、Dの音階で、オクターブを弾く際には3弦目をダダダ、上をダと弾いたら、
次は逆に上をダダダ、3弦目をダと弾く練習方とかひたすらやっていますね。
とにかくリズムのつぶを揃える、アクセントをつけることが大切なので、
フィジカル的な練習はいつもやっています。

⑥エレキベースに求めてること

とにかく弾きやすさですね。
もちろん音も重要なんですけど、身体にしっくりくるもの選んでいます。
身体に無理のない楽器が重要だと思いますね。

---最近、Adamovicもそうですけど、海外のブランドは弾きやすさを求めたデザインが
増えてきてますよね---

そうですね。Sandbergもバランスがいいので、それで使っています。
最近もファンドフレットのベースを使うことがありますけど、いいですね。
各弦のテンションがとれているんですね。それがいいですね。
ある程度慣れは必要ですが、慣れるといいですね。

⑦最後に一言

ベースって楽しいですねって思うんですよ。
ベースはみんなとやったときに楽しいんで、そこまでいくのが大変なんですね。
でも一緒に演奏できたときの楽しさは最高ですね。
エレキでもウッドベースでも奥が深いですから、これからも楽しんでいきます。

以上、ありがとうございました!